「アルプスの少女ハイジ」の著者として知られるスイスの作家で、チューリッヒ州ヒルツェルの山村に生まれました。幼少時に幾度か過ごした、自然豊かなグラウビュンデンの夏の日の体験を後の小説に生かしたといいます。1852年に弁護士のベルンハルト・シュピリと結婚し、チューリッヒでの生活の間、田舎での暮らしに関する小説を書き始めました。「アルプスの少女ハイジ」は、結婚して20年を経た1872年に出版されたものです。1884年に、夫とたった一人の息子が共に亡くなると、一人になった彼女はその後慈善活動に専念し、その死までに50篇以上の物語を出版しました。スイスの象徴として彼女の肖像は1951年に郵便切手に、2001年には硬貨に使用されました。