Zola, Emile

エミール・ゾラ

ゾラ
Zola, Emile
1840年04月02日~1902年09月29日
[フランス] [作家]

[エミール・ゾラ 人物情報]

自然主義文学の祖、また定義者であり、自然主義文学運動の代表的存在でもあったフランスの小説家・詳論家。パリに生まれ、少年時代は南仏プロヴァンスで過ごし、7歳で父を亡くした後、18歳でパリに戻ると、アシェット出版社で働きながら作家を目指してロマン主義的な作品を作りました。実証的自然科学の手法を文学に導入する「自然主義」を唱え(実験小説論)、その実践として「ルーゴン・マッカール叢書」を執筆しました。当初は専門家にしか名を知られていませんでしたが、第7作「居酒屋」では社会現象を起こすほどの大成功を収め、以後フランス自然文学の黄金期を築き、後にはフランス文芸家会長にも就任しました。彼の経歴のうち最も有名なのが1894年に起きた「ドレフュス事件」の際、1898年に大統領宛に公開質問状を出し、軍部の不正と虚偽を徹底的に糾弾したことです。告発され一時イギリスへ亡命しましたが、帰国後はまた社会活動に加わり、1902年にパリの自宅で一酸化炭素中毒のために死亡しました。社会・政治活動に精力的に参加していたことから反対派による暗殺説もあります。