院政期から鎌倉時代初期にかけて活躍した歌人。鳥羽院の北面の武士として奉仕していた記録が残っていますが、23歳で出家して円位を名のり、後に西行と称しました。勅撰集では詞花集に1首、千載集に18首、新古今集に94首を初めとして、二十一代集に計265首が入撰。家集に「山家集」「山家心中集」「聞書集」、その逸話や伝説を集めた説話集に「撰集抄」「西行物語」があり、歌と仏道の双方を歩み、率直質実を旨としながら強い情感をてらうことなく表現する歌風は、新古今の新風形成に大きな影響を与えた歌人です。
西行 |
西行 |
院政期から鎌倉時代初期にかけて活躍した歌人。鳥羽院の北面の武士として奉仕していた記録が残っていますが、23歳で出家して円位を名のり、後に西行と称しました。勅撰集では詞花集に1首、千載集に18首、新古今集に94首を初めとして、二十一代集に計265首が入撰。家集に「山家集」「山家心中集」「聞書集」、その逸話や伝説を集めた説話集に「撰集抄」「西行物語」があり、歌と仏道の双方を歩み、率直質実を旨としながら強い情感をてらうことなく表現する歌風は、新古今の新風形成に大きな影響を与えた歌人です。