鎌倉時代の、奈良・興福寺を拠点に活動していた慶派の仏師。鎌倉彫刻といわれる様式を確立させた第一人者。運慶の父であり師でもあった康慶も、興福寺南円堂本尊の不空羂索観音像(現存)の製作で知られる大仏師。
写実的で豪快な作風で知られ、量感のある剛健な体躯、表情、変化に富んだ衣文などに特色があります。現存する最古の作は奈良・円成寺の大日如来像で、時代区分的には平安末期にあたる1176年、20代後半の作だそうです。現存する代表作は1203年造立の東大寺南大門金剛力士(仁王)像(高さ8.4メートル、重さ約6トン、世界最大の木造仁王像)で、12人の仏師を統率し、2ヶ月で作り上げました。
運慶 |