ドイツの統計学者。ドレスデンに生まれ、フライブルクの鉱業専門学校を卒業した後、ヨーロッパ諸国を研究旅行中に統計学者ケトレーの感化を受けて統計的研究方法を志すようになりました。後にザクセンの王立統計局長となり、統計について多くの業績を残しました。職をやめてからはドレスデンの近郊に隠居しましたが、亡くなるまで統計の研究を続けました。一つの家族が貧しいほど、総支出のなかの多くのものが食費に当てられなければならないことを発見し、これはその後多くの家計調査によって確証されて「エンゲルの法則」といわれています。また、家計支出額の中に占める食費の比率は「エンゲル係数」と呼ばれています。そのほかにも、社会統計学の進捗に大きな業績を残しました。
エルンスト・エンゲル |