イギリスの経済学者。ケンブリッジで経済学者の子として生まれる。
1905年ケンブリッジ大学数学科を卒業し、インド省に勤務。1908年にケンブリッジ大学に戻り、貨幣論を研究した。1915年から大蔵省にも勤務、第1次大戦後のパリ講和会議で、大蔵省の代表を務めたが、対ドイツの賠償案に反対して辞職。「平和の経済的帰結」を発表して注目を集めた。
1935年から『雇用、利子および貨幣の一般理論』を発表。有効需要は市場に任せた場合不足することがあり、公共事業や利子率の操作によって、完全雇用が実現可能であることを論証。多くの経済学者に多大な影響を与え「ケインズ革命」と呼ばれた。ケインズの理論は「ケインズ経済学」となり、アメリカのニューディール政策の指導理論ともなった。
第2次大戦後は国際通貨基金(IMF)の設立や英米金融協定の締結などに重要な役割を果たした。
ジョン・メイナード・ケインズケインズ |