中国の学者。1877年浙江省海寧県に生まれる。
上海の東文学社を経て1901年日本に渡り、東京物理学校に入学したが翌年に病気のため帰国して教職に就いた。ニーチェなどに影響を受け、西洋哲学や中国劇文学を研究した。1911年辛亥革命が起きると日本に亡命。ともに亡命した羅振玉から清朝考証学を学ぶ。木簡・金文・甲骨文などを研究、とくに殷代の甲骨文研究など古代の研究に成果をあげた。1916年帰国して上海倉聖明智大や清華研究所の教授となる。清朝の遺臣を自認したが、1927年溥儀の北京追放に絶望して昆明湖に入水自殺した。
王国維 |