イブン・ルシュド

イブンルシュド (別名:アヴェロエス)
Ibn Rushd
1126年~1198年12月10日
[スペイン] [人文科学]

[イブン・ルシュド 人物情報]

イスラムの哲学者・法学者・医者。ラテン名アヴェロエス。
1126年スペインのコルドバで、代々法律家を務めた家に生まれる。神学や法学、詩文や医学、数学、天文学など様々な学問を修め、はじめ裁判官としてセビリアなどで活躍した。1182年にモロッコに招かれてムワッヒド朝カリフの主治医となった。
イブン・ルシュドはアリストテレスの注釈で知られ、純粋なアリストテレス哲学に見られる宇宙論の再興を模索した。その著作はラテン語に翻訳されて、「二重真理説」などで中世ヨーロッパ世界に多大な影響を与え、ラテン・アヴェロエス派を形成するに至った。