イスラムの哲学者・法学者・医者。ラテン名アヴェロエス。
1126年スペインのコルドバで、代々法律家を務めた家に生まれる。神学や法学、詩文や医学、数学、天文学など様々な学問を修め、はじめ裁判官としてセビリアなどで活躍した。1182年にモロッコに招かれてムワッヒド朝カリフの主治医となった。
イブン・ルシュドはアリストテレスの注釈で知られ、純粋なアリストテレス哲学に見られる宇宙論の再興を模索した。その著作はラテン語に翻訳されて、「二重真理説」などで中世ヨーロッパ世界に多大な影響を与え、ラテン・アヴェロエス派を形成するに至った。
イブン・ルシュドイブンルシュド (別名:アヴェロエス) |