日本の歌人。1913年日本統治下の朝鮮半島、慶尚南道の馬山に生まれる。12歳で帰国して広島で少年期を過ごした。旧制広島高時代に歌人中村憲吉を訪ねて「アララギ」に入会。本格的に作歌を始め、中村憲吉や土屋文明に師事した。
1938年東京工業大学卒業後、設計技師として働く傍ら、作歌活動を行った。1947年「新歌人集団」を結成。1951年に歌誌「未来」を創刊し、主宰。戦後の日本歌壇を牽引した。
1955年から2005年まで朝日新聞の「朝日歌壇」選者を務めた。1995年斉藤茂吉短歌賞受賞。1996年文化功労者。
近藤芳美 |