ドイツの哲学者・経済学者・社会主義者。エンゲルスとともに近代共産主義を創始した人物。
1818年弁護士の子としてトリールに生まれる。ボン大学、ベルリン大学で法律・歴史・哲学を学ぶ。やがてヘーゲル左派の影響を受け唯物論者となる。1842年「ライン新聞」の編集長となるが翌年には同紙が発禁処分となりパリに出た。1844年エンゲルスと出会い、1848年「共産党宣言」をエンゲルスと共同執筆した。同年にフランス2月革命、ドイツ3月革命が起こるとケルンで『新ライン新聞』を刊行するが、発禁処分となり1849年にパリを経てロンドンに亡命した。1864年ロンドンで「第1インターナショナル」の創設に加わり、1867年に主著『資本論』第1巻を刊行。第2巻、第3巻はマルクスの死後、エンゲルスによって完成された。
マルクスは弁証法的唯物論から史的唯物論を展開し、資本主義社会の運動法則を明らかにする経済学を確立。社会主義を目指す労働者階級の階級闘争の理論および戦術を樹立した。マルクスの思想はレーニンらによって継承され、20世紀の歴史に多大な影響を与えた。
カール・マルクスマルクス |
[カール・マルクス 人物情報]
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