日本の作家。本名、藤原寛人。1912年長野県生まれ。
無線電信講習所本科(現:電気通信大学)卒。
1932年中央気象台(現:気象庁)に入庁、富士観測所交代勤務員や満州測候所などで勤務した。1945年新京でソ連軍に捕まり、中国共産党軍で1年間の抑留生活を経験した。
帰国後、妻の藤原ていが引き上げ体験を記した『流れる星は生きている』がベストセラーになり、これに刺激されて『強力伝』を書き上げた。この作品が1951年サンデー毎日の懸賞小説で1等を獲得、さらに1956年には第34回直木賞を受賞した。以後、1963年からは富士山頂測候所の建設の指揮をとるなど気象庁勤務の傍ら文筆活動をおこなったが、1966年に気象庁を退職し、作家活動に専念した。
1974年吉川英治文学賞受賞。
代表作は他に『孤高の人』『栄光の岩壁』『八甲田死の彷徨』など。山岳小説や歴史小説を多く残している。
新田次郎 |
[新田次郎 人物情報]
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