日本の作家。1883年(明治16年)宮城県石巻町生まれ、東京育ち。学習院初等、中等、高等科を経て東京帝国大学英文科に入学。
1910年東大を中退し、学習院時代からの友人武者小路実篤、有島武郎らと雑誌「白樺」を創刊し『網走まで』を発表した。以後道徳的かつ理想主義的な作風で「白樺派」を代表する作家として活躍した。
その後父との不和によって家を出、尾道に住んだのを皮切りに生涯に20数回転居している。
山手線にはねられて重症となり療養先の城崎を舞台にした『城の崎にて』を1917年に発表。同年、父との17年ぶりの和解をきっかけに『和解』を発表した。1921年には近代日本文学を代表する名作『暗夜行路』を書いた。1949年文化勲章受賞。
志賀直哉は無駄を省いた簡潔な文体と鋭い洞察力が特徴であり「小説の神様」とも称される。晩年の芥川龍之介が志賀直哉の小説を自分の理想としたことでも知られる。
代表作は他に『暗夜行路』『城の崎にて』『小僧の神様』など。
志賀直哉 |
[志賀直哉 人物情報]
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