日本の作家。本名、津島修治。1909年(明治42年)青森県北津軽郡金木村で県内屈指の大地主であった津島家に生まれる。11人兄弟の10番目の子どもであった。
東京帝国大学仏文科在学中、井伏鱒二に出会い、師亊する。
在学中に左翼運動に参加するが挫折。銀座の女性と鎌倉で心中をはかり、自分だけ助かる。1935年『逆行』が第1回芥川賞の次席となり、1936年『晩年』を刊行。 1939年1月井伏夫婦の媒酌で結婚。安定した生活を送り「富嶽百景」などを執筆した。
戦後、作風は一転して自虐的になる。坂口安吾らとともに「無頼派」と呼ばれ、『斜陽』などで人気を博して流行作家となった。 1948年6月13日に愛人の山崎富栄とともに玉川上水に入水自殺。死体が発見された6月19日は太宰の誕生日でもあり、毎年「桜桃忌」が開かれている。
太宰治の作品は、四度の自殺未遂やバビナール中毒による自虐的かつ道化的な精神で以って書かれた独特な作品である。
代表作は他に『人間失格』『走れメロス』など。
太宰治 |
[太宰治 人物情報]
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