アイルランドの画家。1909年調馬師の子としてダブリンに生まれる。幼少から病弱であったため、正規の教育は受けられなかった。1929年ロンドンで家具の設計や室内装飾の仕事をはじめ、同時に油絵をはじめた。1934年にはじめて個展を開くが、その後30年代から40年代にかけての作品のほとんどを破棄してしまう。1944年に制作を再開し、1945年の個展で「キリスト磔刑図のための3つの習作」などで衝撃的に登場した。フランシス・ベーコンの作品は空虚な画面の中に、激しくデフォルメされた奇怪な人物などが多く描かれ、人間の存在の不安を描き出している。