イギリスの詩人。1608年ロンドン生まれ。父は裕福な公証人。ケンブリッジ大学在学中から詩作をはじめた。卒業後は定職に就かず、父の別荘で詩人として活動して詩人として成功する。1642年ピューリタン革命が起こると共和制を支持して1649年クロムウェルの外交秘書となっている。1651年失明、1660年王政復古による失意の中、口述筆記により叙事詩『失楽園』を完成させた。『失楽園』は旧約聖書の創世記を元に、現世への幻滅や軽蔑を謳ったイギリス文学史上屈指の名作。代表作は他に『コーマス』『闘士サムソン』など。