ロシアの作家・劇作家。トルストイやドストエフスキーと並ぶロシアの文豪。 1860年アゾフ海沿岸のタガンログに商人の子として生まれる。1876父が破産したため家族はモスクワへ移ったが16歳だったチェーホフは残って家庭教師として働いた。1879年奨学金でモスクワ大学医学部へ入学。家計の足しに送った投稿小説が雑誌に掲載され、以後数多くの作品を執筆するようになった。卒業後、医師として働くがまもなく辞職して文学に専念した。やがて作品は社会性を持ち、人生の深みを表現したものになった。 代表作は4大戯曲『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』『シベリア紀行』『サハリン島』など。