フランスの詩人。1844年軍人の子としてメッツに生まれる。 14歳のとき、ヴィクトル・ユーゴーに自作の詩を送る。大学を卒業する頃には酒浸りで放蕩無頼の生活を送るようになっていた。 市役所に勤めながら詩を発表していたが、パリ・コミューンのさなか失職。詩人ランボーとの同性愛によって妻とも離婚、ランボーとの関係も愛情のもつれから、ランボーを狙撃するという事件を起こすに至る。事件によって1873年?75年を獄中で過ごし、出獄後も新婚と病気に苦しんだ。 ヴェルレーヌはナポレオン3世の時代から普仏戦争に至る時代のフランスの陰の部分を抒情味豊かに謳った。また、象徴派の始祖とされる。 日本では上田敏や堀口大學らの訳が有名。代表作は詩集『艶なるうたげ』『言葉なき恋歌』『叡智』など。