ノルウェーの劇作家。1828年シェーンで裕福な商人の家に生まれる。8歳のときに家は破産し、薬剤師の徒弟となる。奉公をしながら大学へ進学するための勉強を続けるが失敗し、舞台監督を目指すようになった。 イプセンは処女作として史劇を発表し、その後ベルゲンで舞台監督兼著作者となる。ついでクリスチャニア(現オスロ)「国民劇場」から招聘を受け舞台監督となった。だが、国民劇場の破産で1864年にノルウェーを出国。イタリアやドイツに住み、劇詩『プランド』『ペール・ギュント』で名声を博す。1879年『人形の家』で世界的に有名となる。『人形の家』は婦人解放運動にも影響を与え、イプセンは近代劇の創始者と称される。1891年、63歳でノルウェーに帰国。