レンブラント・ファン・レイン

オランダの画家。近代油絵技法を確立した人物として高く評価され「光と影の魔術師」「魂の画家」などと称される。 1606年ライデンで製粉業者の子として生まれる。14歳でライデン大学に入学したが、画家を志し数ヶ月で中退。ライデンやアムステルダムで画家としての修業をつんだ。1625年、19歳でライデンに工房を開く。1632年「トゥルプ博士の解剖学講義」で名声を確立した。その後、作風は人間の内面性を追究したものへと進み、独創的な構図、光と色彩による明暗を強調するようになった。しかし一般的な嗜好からは遠くなり、1642年妻サスキアにも先立たれた失意の中で制作した傑作「夜警」は全く理解されなかった。この作品は注文との違いで債務不履行と詐欺罪で訴訟問題ともなり、名声は地に落ちた。その後1656年、破産宣告を受ける。貧民街に住み、世間から忘れられほとんど看取る人もないまま死去した。